非アルコール性脂肪性肝炎とは

脂肪肝といえば「大酒飲み」を連想するくらい、アルコールと強い関係があると思われがちです。しかし、飲酒習慣のない「非アルコール性脂肪性肝炎」が最近増えています。

 

脂肪肝とは、その名の通り、肝臓を構成している肝細胞に中性脂肪がたまる病気です。健康な肝臓脂質は、約3分の2がリン脂質で占められています。しかし、脂肪肝になると中性脂肪が異常に増加して大部分を占め、リン脂質が蓄積することはほとんどありません。

 

非アルコール性脂肪性肝炎とは、「アルコール性肝障害」ではなく、「B型肝炎ウイルス」「C型肝炎ウイルス」「自己免疫性肝疾患」に関連しないと考えられる肝障害が、過栄養による脂肪肝と考えられます。また、血液検査で肝機能異常がなくともエコーやCTといった画像診断で脂肪が発見されることがあります。

 

これらを総称して「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」といいます。この非アルコール性脂肪性肝炎が恐いのは、脂肪肝の状態から肝臓病の最後の状態である肝硬変まで進んでしまう点です。非アルコール性脂肪性肝炎の自覚症状がないことが多く、健康診断や人間ドックがきっかけで見つかることがほとんどです。

 

普段お酒を飲む人なら、体の不調などにチラリと「肝臓」を思い浮かべ、検査してもらおうという気持ちにもなるかもしれませんが、普段からアルコールは全く飲まない、あるいは、それほど飲まないといった人なら、あまり肝臓を心配する人はいないのではないでしょうか。そこが非アルコール性脂肪性肝炎の落とし穴でもあります。